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人命救助の韓国人男性2人に感謝状 那覇消防局 中国人客をAED蘇生 消防官の経験生かす

 人命救助の心に国の違いなし―。那覇市消防局は2日までに、沖縄県那覇市内で胸の痛みを訴えて倒れた中国人観光客の男性(59)を救助したとして、観光で来沖していた韓国人男性消防官2人に感謝状を贈呈することを決めた。消防官2人は自動体外式除細動器(AED)を使用しての中国人男性の蘇生に一役買った。中国人男性は那覇消防の救急隊が到着した後、心拍と呼吸を再開。入院した後に後遺症もなく退院した。

 中国人男性を救った連携プレーが展開されたのは6月14日。那覇市のドン・キホーテ国際通り店地下1階フロアで中国人男性が急に倒れ、偶然通りかかった韓国の消防官ユー・ミンジュンさんとチョイ・ヤンファンさんが同店従業員の持ってきたAEDで蘇生に当たった。愛知県から観光で来県していた伊藤奈保子さん(27)も迅速に119番し、救助に協力した。

 那覇消防中央消防署は伊藤さんに感謝状を郵送。AEDを消防官らに手渡したり、救急隊を現場まで誘導したりしたドン・キホーテの従業員も表彰予定だ。消防官2人も感謝状贈呈に同意しており、那覇消防は伝達方法を調整している。

 照屋雅浩署長は「命を助ける行為は非常に尊いことだ。おこがましいかもしれないが、日韓の険悪なムードが少しでも改善してくれればいい」と話した。