社会人野球の第45回日本選手権九州地区予選は4日、宮崎県の生目の杜運動公園野球場アイビースタジアムで決勝を行った。沖縄電力は8―1でホンダ熊本を退け、3年連続6回目の頂点に立った。
沖縄電力は、日本選手権(10月21日~11月5日、大阪市の京セラドーム大阪)へ九州第一代表として出場する。
Honda熊本
000 000 010 |1
203 210 00×|8
沖縄電力
(H)下平、隅部、伊藤、菊江―丸山、浜岡
(沖)狩俣、内間敦―佐喜眞、宮里
▽本塁打 金城長(沖)
▽三塁打 田場(沖)
▽二塁打 長池2(H)
◆全員野球 着実に加点
社会人野球の主要大会である都市対抗(5月)では準決勝敗退を喫し、代表枠を逃した沖縄電力。今大会は悔しい思いを晴らすかのうように全員野球を披露し、3年連続で栄光をつかんだ。古謝景義監督は「絶対代表を取りたい、という思いがあった。みんなよくやってくれた」と選手らをねぎらった。
初回から相手の失策も味方し、先頭打者の知念佑哉が塁に出ると、続く田場亮平が右安打、野選も絡み、無死二、三塁の好機。宮國汰都の犠打でまず先制し、5番の金城長靖の犠飛で手堅く追加した。その後も上位から下位までまんべんなく安打を重ね、徐々に点差を広げていった。
投げては狩俣穏がコースを突き、的を絞らせない投球でアウトを重ねた。九回は内間敦也がしっかりと締めた。優勝が決まると、選手たちはマウンドに集まり、もみくちゃになって喜んだ。
古謝監督は「もう一度気を引き締め、この1カ月弱で調整を重ねたい」、宮里伊吹木主将は「(京セラ)ドームでの1勝はまだない。次こそは勝利したい」と活躍を誓った。