【識者評論】軍部内のチェック体制に疑問 頼和太郎リムピース編集長


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
頼 和太郎氏

 なぜヘリパッドが返還されて使えないという情報の更新が米軍内部でなされていなかったのか。大事な情報が操縦する人や兵士に届いていない可能性がある。米軍は通常の飛行前のブリーフィング(事前打ち合わせ)で着陸地点などもある程度打ち合わせをする。飛行計画を立てる時点でチェックする兵士もいる。軍内部のチェックも甘かったのではないか。

 パイロットも真面目に飛行計画を検討していたのかどうか。地図が読めないのか、地形に詳しくないのか、いずれにしてもこういうパイロットが上空を飛んでいるというのは地元にとっては恐怖だろう。戦地で制圧していない敵地に降りてしまえば取り返しがつかない。訓練に真剣味が足りないのではないか。

 今回は地元の人に見つかってしまったので分かっただけで、これまでにも北部訓練場の返還地で離着陸していたことも考えられる。今回、パイロットからの申告で分かったのか、それとも報道からの問い合わせで分かったのかも検証する必要がある。これまで、パイロットから返還跡地に着陸したという申告があったかどうかについても、米軍を追及した方がよい。
(頼 和太郎氏、リムピース編集長)