小学生からの夢かなう 格闘技世界大会で金と銅 沖縄出身の呉屋英毅さん、新里弘貴さん 柔道経験生かしクラッシュ競技 快挙に家族が歓喜


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メダルの獲得を喜ぶ呉屋英毅さん(左)と新里弘貴さん(日本クラッシュ協会提供)

 【中部】韓国で開催された「世界マーシャルアーツ大会」に出場した宜野湾市出身の呉屋英毅さん(20)=兵庫県=と沖縄市出身の新里弘貴さん(24)=同=が2日、ウズベキスタン発祥の格闘技であるクラッシュ競技でメダルを獲得した。大会初出場の2人の快挙に、地元沖縄から応援した家族たちは歓喜に沸いている。

 沖縄尚学高校で柔道部に所属していた先輩後輩の2人。高校総体や国体に出場経験もある。就職のために兵庫県へ移住し、働きながら共に鍛錬に励んできた。

 クラッシュ競技は、ウズベキスタンの民族格闘技で、投げを中心に技をかけ合うことが特徴。2人は柔道の経験を生かしながら挑戦し、日本代表に選ばれた。

 66キロ級で金メダルに輝いた呉屋さんは「声援のおかげで最後まで諦めずに勝てた」と感謝した。

 73キロ級で銅メダルの新里さんは「柔道とは違う難しさがあった。悔しさを忘れず来年こそ金メダルを取りたい」と意気込んだ。

 沖縄から声援を送った呉屋さんの母政美さん(40)は「小学校の卒業式で世界チャンピオンになると言っていたことが実現した」と感激した様子。韓国へ応援に駆け付けた新里さんの母直美さん(50)は「入賞に感動した」と目を潤ませた。