満月の下 琉舞堪能 首里城公園「中秋の宴」


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輝く月の下で琉球舞踊を披露する「中秋の宴」=14日夜、那覇市の首里城公園(田中芳撮影)

 首里城公園「中秋の宴」が14日、首里城正殿前御庭特設ステージで開幕した。琉球王国時代、中国皇帝の使者である冊封使を歓待するため開かれた「冊封七宴」の一つを再現している。舞台では人間国宝5人が特別共演し、約1600人の観客は秋の気配漂う風に吹かれながら、満月に照らされた幻想的な宴を堪能した。

 宴では人間国宝の城間德太郎さん、西江喜春さん、照喜名朝一さん、比嘉聰さん、宮城能鳳さんらが出演。首里城正殿を背景に三線や太鼓、琉球舞踊を披露した。

 那覇市から訪れた西江輝子さん(70)は「県外の方もたくさん来て良かったと思う。組踊は教訓もあり、沖縄の誇りだ。県民にももっと見に来てほしい」と願った。

 15日は、琉球舞踊や組踊のほか、首里城祭に出演する国王・王妃公開選出大会も行われる。