【竹富島=竹富】きょう16日は「敬老の日」。今年4月に満100歳を迎えた竹富町竹富島の赤山喜介さんは、カジマヤーの頃から足の調子が悪くなったが、今でも炊事や洗濯など身の回りのことは一人でこなす元気ぶりだ。長寿の秘訣(ひけつ)を「心も体も磨いてきれいにすること。おしゃれすることが大事だ」と話し、笑顔を見せる。
竹富島出身の赤山さん。戦時中は徴兵され、1942年4月ごろから終戦までビルマ(現ミャンマー)戦線に張り付いた。「ずっと山の中だった。毎日死ぬかもしれないと思っていた」。何とか生き抜き、46年9月に故郷に引き揚げた。その後は竹富島と石垣島をつなぐ航路の機関士を定年まで勤め上げた。
妻・ヤスさんとの間には7人の子どもが生まれたが、一番下の子が小学校5年生の時にヤスさんは他界。男手ひとつで家族を養った。今では孫10人、ひ孫11人に恵まれる。「神に救われていると思うぐらいの人生だ。幸せだなと思う」と感慨深げに語り、「子や孫と一緒に、西日本に旅行に行きたいな」とにっこり笑った。
15日には謝花喜一郎副知事と西大舛高旬竹富町長が「お元気百歳あやかり訪問」として赤山さんを訪ね、表彰状と記念品を手渡した。