糸満産アセロラ、生で味わって 収穫体験を今夏開始 色づくと1日しか持たず


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アセロラの収穫体験を呼び掛ける玉城安彦さん=8月26日、糸満市大里

 【糸満】糸満市大里の玉城農園はこのほど、アセロラの収穫体験を始めた。アセロラは実が色づくと1日しか持たず、生食は貴重という。10月いっぱいまで収穫可能で、玉城安彦さん(68)は「糸満でもアセロラが収穫できることを知ってほしい。ビタミンCたっぷりのアセロラを食べながら農園でゆっくり過ごしてほしい」と話す。

 玉城さんはサトウキビを生産していたが、腰を痛め、3年前にアセロラに切り替えた。約2480平方メートルの農園に約200本を植えている。

 別の場所にも約660平方メートルの畑があり、昨年は2カ所で計約5トンを出荷した。糸満市でもアセロラを生産していることを多くの人に知ってもらおうと、ことし7月に収穫体験をスタートした。木は1メートルほどの高さで、子どもでも簡単に収穫できる。農園でゆっくり過ごしてほしいと、時間制限は設けていない。

赤く色付くほど甘みが増すアセロラの実=8月26日、糸満市大里

 アセロラの実は、緑色は酸っぱいが、赤く色づくにつれて甘みが増す。「好みは人それぞれだが、緑から赤い実まであるので、たくさん食べてほしい」と玉城さん。

 生のアセロラは日持ちはしないが、パンに入れたりジャムを作ったり、さまざまな活用法があるという。玉城さんは「疲労回復のためにアセロラを漬けた酢を毎日飲んでいる」と笑顔で話した。

 玉城農園では、アセロラの取引先も募集している。収穫体験は午前9時~午後5時。無休。食べ放題でお土産付き。大人1500円、子ども(小学生以上)500円。予約、問い合わせは玉城農園(電話)080(1729)0048。