糸数、五輪決められず 世界重量挙げ スナッチ3位も、ジャーク乱れる


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 重量挙げの世界選手権は19日、タイのパタヤで行われ、男子61キロ級に出場した糸数陽一(豊見城高―日大出、警視庁)はスナッチ135キロ、ジャーク158キロ、トータル293キロだった。日本ウエイトリフティング協会は、同選手権における2020年東京五輪の実施階級で、3位以内に入賞した選手は五輪代表に内定すると発表していた。糸数は本選手権では五輪出場を確定させられなかった。

 糸数陽一はスナッチ1本目で131キロ、2本目で135キロを成功させ、4月のアジア選手権で打ち立てた日本記録を1キロ更新した。3本目の137キロはバーベルを後方に落とした。スナッチは3位だった。

 ジャークの1本目は158キロを挙げるも審議入りで失敗の判定。2本目で158キロを挙げた。3本目は162キロを申請。クリーンで肩に乗せはしたが、差し上げる途中でバーベルを落としてしまい、悔しそうな表情を見せた。

 糸数はリオ五輪の男子62キロ級でスナッチ133キロ、ジャーク169キロのトータル302キロを挙げて4位だった。ジャークとトータルでは日本新記録を更新した。しかし、「4年に1度のチャンスの中、もう少しでメダルに手が届く位置にあったので(メダルを)逃したのはすごく悔しい」と語っていた。

 17年に米国であった世界選手権の62キロ級では、トータル299キロを挙げて銀メダルを獲得。世界選手権で日本男子に36年ぶりのメダルをもたらした。

 国際重量挙げ連盟(IWF)が18年、東京五輪で実施する男女各7階級を決定し、糸数は最軽量の61キロ級での出場を調整していた。体重調整も乗り越え、19年4月のアジア選手権ではスナッチ134キロ、ジャーク164キロ、トータル298キロの日本新記録で4位入賞するなど、好調ぶりを発揮していた。