考えようリツイート モバイルプリンスの知っとくto得トーク[126]


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モバイルプリンス

 

短文投稿サイト、ツイッターの「リツイート」機能によって名誉を傷つけられたとして、元大阪府知事の橋下徹氏がジャーナリストの岩上安身氏を訴えた裁判で、大阪地裁は12日に名誉毀損を認め、岩上氏に33万円の支払いを命じました。

これは2017年10月、岩上氏が「(橋下氏が府知事時代に)府の幹部たちに生意気な口をきき、自殺にまで追い込んだ」との投稿をリツイートしたことが名誉を傷つけたということでした。

 

リツイートしただけでも、裁判になるんですね…。
 

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そうだね。改めて説明すると、リツイートとはツイッターの中での「転送」機能だ。誰かの投稿を自分がリツイートすることで、友人などもその投稿を知ることになる。

それをまた友人がさらにリツイートするとどんどんと投稿が広がる。こうした広がる様子を「拡散」と呼ぶね。

 

リツイート自体は、画面を二度タップする(触れる)だけで完了する簡単な操作ですよね。
 

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簡単ではあるけれど、「リツイートをしただけの人」も責任が問われることが、今回の判決でも明らかになったね。

学校でも「○○が▲▲の悪口を言っていた!」と言いふらす人がいるじゃない? それと同じで、本人が直接悪口を言ってなかったとしても、それをみんなに言いふらすことで余計に傷ついたりするよね。

リツイートも「自分が書いたわけではない」のかもしれないけれど、投稿の内容によっては悪口を広げること同じことだ。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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2018年には「保守速報」という「まとめサイト」が、在日コリアンの女性への名誉毀損で訴えられ200万円の賠償命令が出た。

まとめサイトとは、ネット上の書き込みをまとめたサイト。裁判の時も保守速報側は「書き込みをまとめただけ」とまるで責任がないかのように主張していたが、裁判の判決では「まとめも独立した別個の表現行為」として責任があると判断された。

 

以前にプリンスさんに解説してもらったやつですね。
 

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簡単に、軽い気持ちでリツイートはできるけど、それが重なって「1万リツイート」以上になると、数十万人がその投稿を見ることになる。

誰かを追い詰めたり、傷つけたりする可能性が出てくるので、通常の投稿と同じく、しっかりと考えてからリツイートしたいね。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/