【アルゼンチン】明神鳥居 完成祝う チャスコムスで日本祭り


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
チャスコムス市で行われた明神鳥居の落成式

 首都ブエノスアイレス市の南東約110キロ、チャスコムス湖東岸に位置するチャスコムス市(人口約4万5千人)でこのほど、日本庭園を運営する亜日文化財団の主催により「チャスコムス日本祭り」が盛大に開催された。

 チャスコムス市では、沖縄県系12人のグループ「移民さくらの会」により、2020本の八重桜の記念植樹を目指しており、現在目標の半分以上を達成している。今後チャスコムス・メイン通りや公園などの桜並木はアルゼンチンにおける桜の名所となる予定だ。

 今回、主に盆栽、生け花、細工物、舞踊、料理などの展示会からなる祭りが開かれた。

 日本で大工の技能を習得した田島稔さん(75)によって造られた明神鳥居の落成式もあり、数百人が参加した。チャスコムスの小学生たちによる「君が代」の合唱もあった。日本で一般的な明神式の鳥居がパンパ(大草原)の中央に位置する都市に採用され、市長や日本大使館関係者も喜んだ。

 チャスコムス市は東京五輪のある2020年に向かい、さらなる日亜関係強化を図っていく。

 (大城リカルド通信員)