【東京】東京で名護の魅力をPRしようと「シークヮーサーの日」の22日、東京都杉並区内にある20の銭湯で、一斉に名護産の果実を使ったシークヮーサー湯のキャンペーンが行われた。浴槽にはシークヮーサーの果実が入った網がつるされ、さわやかな香りが漂っていた。利用者にはシークヮーサーの限定ジュースも無料で振る舞われた。
企画したのは、名護産品の物流課題の解消と情報発信を目的に名護市役所や地元商工会、観光協会などでつくる「和(なご)♥伝え届けお披露め隊」。
来年の名護市の市制50周年に向けて観光客の誘致にもつなげるのが狙い。動画投稿サイト「ユーチューブ」の投稿動画も作成した。
杉並区の銭湯とのタイアップは、名護のシークヮーサー加工業者でつくる「シークヮーサー笑費隊」が2017、18年に同区の銭湯「小杉湯」でシークヮーサー湯を始めたのがきっかけ。笑費隊に続いて「お披露め隊」が区内全体の銭湯にも広げた。
名護から果実100キログラム、200ミリリットル入りシークヮーサージュース3千本を杉並区内の銭湯に届けた。
「お披露め隊」隊長で飲料製造業の渡具知豊さんは「過剰在庫の問題もあったが解消できた。シークヮーサーに乗せてやんばるの魅力を都内の人にも伝えたい」と話した。