水球の第5回県高校新人大会は23日、那覇商業高校室内プールで決勝を行い、那覇西が14―1で那覇商に勝利し、5連覇を飾った。両校とも選手数が7人ぎりぎりだったが、那覇商がけがで1人選手を欠き、終始那覇西ペースで試合が進んだ。2校は28、29の両日に熊本県で開かれる九州大会に出場する。
新チーム初の公式戦となった那覇西は、けがでフィールド選手を1人欠いた那覇商に快勝したが、1対1を外したり、守備が緩んだりする場面もあった。主将に就いた大場龍希は「決定力を上げ、もっと声も出していきたい」と今後のチームづくりを見据えた。
試合は序盤から那覇西ペース。大場と伊波盛能が流れをつくり、フローターの仲尾次弘武らが中で起点になった。守っては序盤に1点を許したが、その後は前から厳しく当たる守備で自陣にほとんどボールを運ばせなかった。
国体で10年ぶりに入賞を果たした県選抜の主体となった前チームには、仲本虎次郎らエースがいた。新しいチームは「ポイントになる選手がいないので(攻守とも)みんなでやる」と永井敦監督。「前線から当たり、キーパーもカットを狙う」とより攻撃的なスタイルを目指す。
厳しい戦いが見込まれる九州大会に向け大場は「課題を見付け、次の総体、国体につなげたい」と成長の糧にしたい考え。チームが新たな武器として重視するフローターを務める仲尾次副主将は「中で点を取り、みんなを楽にさせたい」と自身の役割を見詰めた。
(長嶺真輝)
▽決勝
那覇西
14―1(3―1,3―0,4―0,4―0)
那覇商
全員が打てるように
開始早々にロングシュートを決めた那覇商の高良琉樹の話 キーパーが寄っていたので、左隅を狙って決めることができた。正キーパーがけがでいなかったけど、サブの選手もよく止めていた。人数がぎりぎりなので、攻撃では全員がシュートを打てるようになりたい。