働き方、世界から学ぶ メンター制や生産性など事例紹介


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自らの体験から「メンター(助言者)がいることが重要だ」と話すヒルトン沖縄北谷リゾートとダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートの小川和子統括総支配人(中央)ら

 沖縄県経営者協会女性リーダー部会と在沖米国総領事館などは24日、海外と国内の事例から働き方改革を考えるシンポジウム「世界に学ぶ働き方のしくみ~新たな価値観との出会い」を、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で開催した。

 ヒルトン沖縄北谷リゾートとダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートの小川和子統括総支配人は、自らがヒルトン名古屋でアルバイトからスタートした経緯を振り返り「先のキャリアを描き、今何が必要なのかを伝えてくれるメンター(助言者)やサポーターの存在が重要だ」と話した。

 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートのジェームス・ミラー総支配人は「新しい仕組みにしたら、古く悪い仕組みを混ぜたりせず、貫くことが必要だ」と話した。

 人事評価システムを提供するあしたのチームの楠本歩執行役員沖縄支社担当は、基本給が同じなら残業をする社員の方が収入が大きくなり、生産性を上げることに意識が向きづらいと指摘。人事評価に時間当たりの生産性を入れるなど、短時間で高い成果を上げる社員を評価する仕組みを紹介し「何をすれば評価されるかを明確にし、給与に細かく差をつける仕組みが重要だ」と説明した。

 沖縄科学技術大学院大学のミシェル・トンプソンシニアマネージャーは、残業の方針として「会計年度末などでどうしても今日中にやらなければならない場合などを除いて、許可されない」と話した。