【石垣】9月30日夜から石垣市などで発生した通信障害は、10月1日の消費税率引き上げと軽減税率導入への準備に追われる店舗にも影響を及ぼした。石垣空港に入居する多くのテナントは通信障害に停電も重なり、レジのシステムの切り替え作業が最終段階で中断を強いられた。作業が未完了のまま1日の営業を迎え、テナントは対応に追われた。
石垣空港ターミナルによると、入居テナントのシステム切り替えは一部店舗を除き同社が担当した。30日夜にシステムの開発企業が本島から遠隔で最終の切り替え作業を実施し、完了する予定だった。
だが石垣空港が30日午後7時30分ごろに停電し、テナント側でしか行えない設定ができなくなった。その上、同9時45分ごろには通信障害も起こり、遠隔作業自体ができなくなったという。翌1日朝まで停電も通信障害も復旧せず、一部テナントでは軽減税率対象商品を手計算するなど対応に追われた。営業しながら切り替え作業が進められ、同日夕方までには全店舗で作業が完了したという。
石垣空港ターミナルの加屋本貴総務課長は「いろいろと重なってショックだったが、無事に完了できてほっとしている」と話した。