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「心はウチナーンチュ」 二世・ニモさん 沖縄文化大好き アメリカ


「心はウチナーンチュ」 二世・ニモさん 沖縄文化大好き アメリカ 家族で沖縄を訪れた時に、琉装で写真を撮った。前列は母・楚南芳枝さん(結婚前の名)、後列左がエイプリルさん、右が父ボビー・ニモさん
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 母が首里出身、父がアメリカ・ネバダ州出身で「ハーフアメリカン」として育ったエイプリル・ニモさん(24)は「心は完全にウチナーンチュだ」と胸を張る。沖縄の食べ物、アートや音楽、動物ではジンベイザメに心を寄せ、何よりも沖縄の緑が大好きという。
 現在はジャパニーズ・フード・カンパニー(JFC International)で保険部門の担当をしている。同社はアメリカで最大規模のアジア食品取扱企業。しょうゆ製造の王手・キッコーマンが親会社である。「日本語がもっと上手になり、会社と共に成長できるよう頑張っている」と話す。
 北米沖縄県人会の関連で2016年にジュニア・スタディー・ツアーに参加、ウチナーンチュの血が自分に入っていることを再確認できた。北米沖縄県人会で月々開催される「ヌチャーシーポトラック」に参加、母が作るゴーヤーチャンプルーやジーマーミ豆腐が大好きという。三線も習っている。来年1月には琉球國祭り太鼓に参加予定で、踊りの練習にも余念がない。
 今年8月に家族で沖縄に旅行した。沖縄料理をたくさん食べ、多くの名所を訪れた。琉装での家族写真は特に思い出深いものになったようだ。「沖縄をこよなく愛し、沖縄の血が流れていることに強い誇りを感じている。自分は二世で母を通じて沖縄との強い絆で結ばれている」と胸を張る。(当銘貞夫ロサンゼルス通信員)