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子宮頸がん ワクチンを 那覇で市民講座


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 子宮頸がんから女性を守る市民公開講座(主催・沖縄産科婦人科学会、県産婦人科医会、共催・琉球新報社など)が10日、那覇市の県立博物館・美術館講堂で開かれた。4年ぶりの対面開催でオンライン配信も行われた。
 講演では琉球大学病院産科婦人科の久高亘氏=写真右=と県立北部病院産婦人科の直海(なおみ)玲(あきら)氏=同左=が登壇。久高氏は子宮頸がんの若年化が進み、罹患(りかん)年齢と出産年齢が重なることを問題視した。その上で「子宮頸がんは1次予防にワクチン(HPVワクチン)接種、2次予防に子宮頸がん検診をすることが効果的だ。早期発見と早期治療で防げる病気だ」と強調した。
 直海氏はHPVワクチン接種による効果について説明。思春期に接種した方が抗体獲得率が高く、発症を予防できる効果が高いことを紹介した。「世界では男性の接種も進んでいる。正しい知識を持つことが何よりも大切だ」と訴えた。 (渡真利優人)