世界で活躍するサーフィン男子のトッププロで、来年のパリ五輪出場を目指して今後は日本代表として活動すると表明した。「これからの人生で自分をどう見せ、人々にどういう影響を与えたいのかをじっくり考えた末の決断だった」
海水浴場とサーフスポットが点在するシドニー郊外のクロヌラ出身。母・明美さん(62)は日本のプロツアーで1985年に総合優勝した元有力選手で「競うのが好きな性格を受け継いだ。彼女のおかげで今の僕がいる」と感謝する。
幼い頃は「母がいる家の中は日本で、ドアを開けて外に出るとオーストラリアという感じ」で、今も簡単な会話なら日本語でこなす。両国の文化に触れて育ったことに誇りを持ち、オーストラリア代表からの転籍は「マルチカルチャーという自分の価値観を明確にするために、日本人として自己表現することが大事だと感じた」。
192センチの恵まれた体格を生かした力強い波乗りが特長で、世界最高峰の「チャンピオンシップツアー」で昨年は自己最高の9位、今年は11位。東京五輪銀メダルの五十嵐カノアが14位と苦戦しており、代表チーム入りがエース復活の起爆剤になると期待される。「切磋琢磨(せっさたくま)し、若手選手の見本としても多くをもたらしたい」と自覚十分だ。
普段は造園職人の父に似た物腰柔らかでおっとりした人柄だが、海に入ると途端に目つきが変わる。「好きな日本語は『気合』かな。いつもこの言葉で母に励まされた」。29歳。
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日本代表で 五輪出場を目指すと表明した オレアリー・コナーさん 若手サーファーの手本に
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琉球新報朝刊
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