【ニューヨーク共同】米誌タイムは13日、世界で最も影響力がある「次世代の100人」を発表し、日本から陸上自衛隊での性被害を実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)を選出した。人権状況が懸念される中国の新疆ウイグル自治区出身の両親を持つ英利アルフィヤ衆院議員(34)も選ばれた。
同誌は五ノ井さんの訴えが日本政府を動かし、自衛隊内のハラスメント調査の実施につながったと説明。「日本では性暴力について話すことが長い間タブー視されてきたが、里奈さんの勇気が、他の被害者が声を上げるための扉を開いた」と評価した。
英利氏については、日本の国会議員は男性が大多数を占め、しかもその平均年齢も高い中で、ウイグルにルーツを持ち多言語を操るのはまれな存在で「多様性の擁護者」だと指摘した。