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水難事故備え 税関職員訓練


水難事故備え 税関職員訓練 小型ボートに乗り水難者を引き揚げる訓練をする沖縄地区税関職員=12日、渡嘉敷島の安護の浦
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄地区税関は12日、座間味島の安護の浦で、水際で密輸を取り締まる監視部門職員を対象に水難救助訓練を実施した=写真。密輸取り締まりの巡航中に遭遇しうる水難事故を想定し、適切な事故対応ができるよう備えて安全意識を向上させることが目的。若手職員10人が参加した。
 職員らは税関の監視艇「しまかぜ」に乗り、那覇港新港から西方に約30キロ進行して座間味島の安護の浦に停泊。水難事故を発見した際に行う救助の手順を確認し、監視艇や小型ボート「しまかぜⅡ」から浮輪やロープを投げて要救助者役の職員を引き揚げる訓練を行った。
 訓練に参加した金城侑真さん(22)は「水にぬれて重くなった人を引き揚げるには思ったより力が必要だった」と訓練を振り返った。當銘優理子さん(23)は「緊急の事故時には率先して救助に回り、慌てずに行動したい」と今後の業務を見据えた。 (西田悠)