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殺処分ゼロ願い 動物慰霊祭開催


殺処分ゼロ願い 動物慰霊祭開催 動物愛護週間にちなんで行われた動物慰霊祭で獣魂碑に手を合わせる関係者ら=15日、南城市の県動物愛護センター
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 県環境部は15日、20~26日までの動物愛護週間にちなみ、2023年度動物慰霊祭を南城市大里の県動物愛護管理センターで開いた=写真。県や市町村、県獣医師会の関係者ら約30人が出席し、不適切飼育など人間の都合により殺処分され天寿を全うできなかった犬や猫の命を悼んだ。
 県獣医師会の工藤俊一会長は「殺処分数が少なくなってきたのはうれしいがこれからもゼロを目指して活動していきたい」とあいさつした。管理センターの森河隆史所長は「不幸な動物を増やさないよう繁殖制限に努め家族の一員として愛情と責任を持ち終生面倒を見てほしい」と呼びかけた。
 県自然保護課によると、22年度は県内で犬22頭、猫203頭の計225頭が殺処分された。森河所長によるとセンターに収容されたのは犬585頭、猫359頭、飼い主に返還されたのは犬195頭、猫5頭。譲渡されたのは犬345頭、猫199頭だった。県は昨年10月から管理センター横に譲渡推進棟を開設し、犬猫の譲渡会やしつけ講習などを実施。適正飼育や譲渡を進め殺処分ゼロを目指している。 (慶田城七瀬)