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沖縄民謡 名古屋で魅了 唄者・與那嶺さんライブ


沖縄民謡 名古屋で魅了 唄者・與那嶺さんライブ 名古屋市でライブする南城市在住の與那嶺眞裕さん=9日、名古屋市昭和区のライブハウスCOTAN
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 【愛知】沖縄県内の民謡を収集・研究し、地域の伝統文化や芸能の採取・保存・継承活動をする唄者・與那嶺眞裕さん=南城市、写真=の「唄語り-與那嶺眞裕 島唄LIVE2023」が9日、名古屋市昭和区のライブハウスCOTAN(丹羽亜希子オーナー)であった。
 このライブは沖縄県立芸大大学院で琉球古典音楽を学び、研究する傍ら、沖縄と名古屋で音楽活動をする丹羽さんが、與那嶺さんの唄をぜひ愛知の人にも聴いてほしいと企画した。三線を手に着物姿で登場した與那嶺さんは、「仲田伊地」(うるま市宮城集落の民謡)、「糸喜名節」(粟国島)などを、各地での収集秘話なども交えて披露。南城市玉城堀川に伝わる「はなんだサンシン」の逸話からヒントを得た曲など15曲ほど歌い上げ、観客を魅了した。
 合いの手を入れ、熱い拍手を送っていた加藤雅之さん(63)は「素晴らしいライブだった。民謡の原点である伝統的民謡の情報が少ないので、これからも土着の音楽の裾野を広げてほしい」と期待した。 (古堅初子通信員)