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説明会の再開催 市民団体が要請 結の浜、ホテル誘致


説明会の再開催 市民団体が要請 結の浜、ホテル誘致 友寄景善村長(左から3人目)に要請書を手渡す大宜味村結の浜人工ビーチ事業を検証する会のメンバーら=21日、大宜味村役場
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 【大宜味】大宜味村塩屋の結の浜で進められている大型ホテル誘致と海浜整備事業を巡り、大宜味村結の浜人工ビーチ事業を検証する会は21日、住民説明会の再開催などを求める要請書を村役場で友寄景善村長=写真左から3人目=に提出した。
 検証する会呼びかけ人の一人の平良暁志さんは、情報公開請求を通じて入手した公文書から複数の問題点が判明したと指摘し、「行政手続き的観点から見ても数多くの不手際があり、到底納得できるものではない」と訴えた。要請では(1)住民説明会の再開催(2)村民に対する問題点の丁寧な説明(3)事業の中止と断念―を求めた。
 検証する会は抗議要請前に村農村活性化センターで記者会見を開いた。2018年2月の結の浜へのホテル出店の基本協定書に関する庁議の会議録について、昨年11月と今年9月の開示請求の際に2種類の異なる文書が出されたと発表した。友寄村長は要請後の取材で「情報公開請求で別々の人に別々の会議録が交付されていた。公文書が二通りあることは大きな問題だ」と認めた。その上で「場合によっては第三者委員会も視野に調査を進める。今後こうしたことが起こらないよう公文書作成と文書管理の徹底を職員に周知する」と語った。
 (武井悠)