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9月も厳しい残暑続く 猛暑日地点、12年以降2位


9月も厳しい残暑続く 猛暑日地点、12年以降2位 9月の猛暑日地点数
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 観測史上最も暑い夏となった今年は、9月も厳しい残暑が続いた。28日時点で、全国の延べ385地点で最高気温が35度以上の猛暑日を記録し、気象庁が集計を始めた2012年以降で9月として2番目に多くなる見通し。28日も静岡県や三重県で猛暑日となり、担当者は「平均気温は平年より大幅に上回って推移している」と話し、9月の気温は統計史上最高となる可能性がある。
 気象庁によると、9月は、地球温暖化に加えて、太平洋高気圧の西への張り出しが例年より強く、偏西風が北寄りを流れたことで暖かい空気に覆われやすかった。10月から冬(12月~来年2月)にかけても高温傾向が続くとみられる。
 28日は静岡市清水区で36・0度、同市駿河区で35・8度、甲府市で35・4度、三重県桑名市で35・3度と4地点で猛暑日を観測。東海や関東甲信では最も遅い猛暑日となった。静岡市では、タオルで汗を拭う配達員や、かばんを日よけにして歩く女性の姿が見られた。滋賀県彦根市では小学校の運動会に参加した児童30人が熱中症とみられる症状で搬送された。
 今年9月の猛暑日は20年の485地点に次ぐ記録。23年までの12年間のうち5年間は延べ10地点未満にとどまっており、100地点を超えたのは3分の1しかない。9月の平均気温が観測史上1位となった12年(基準値プラス1・51度)の98地点も、今年は大幅に上回っている。
 9月1日に、全国914の観測点のうち68地点で猛暑日を記録。3、4日はいずれも70地点を超えた。後半も、暑さは収まらず19日には6地点で観測。この日35・6度を観測した群馬県桐生市では今年46日目の猛暑日となり、1994年に大分県日田市で記録した45日を超え、年間最多日数を更新した。