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「正しい知識必要」44%


「正しい知識必要」44% 「歯止め規定」への賛否の主な理由
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 性教育を巡って国の学習指導要領の「歯止め規定」を「なくすべきだ」との回答が88%に上り、「なくすべきではない」の11%を大幅に上回った。「なくすべきだ」とした人に理由を聞いたところ「正しい知識を得られるから」が44%とトップに。回答者の性別や年代別、子どもの有無などで大きな差はなく、幅広い層に「なくすべきだ」が高く支持された。
 体の知識だけでなくジェンダー平等など幅広く学ぶ「包括的性教育」も、日本で「導入した方がよい」と答えた人は64%と、「導入しない方がよい」6%、「どちらともいえない」29%を引き離した。性交や人権を含む、発展的な教育内容が求められている実態が浮かび上がった。
 歯止め規定を「なくすべきだ」とした理由はほかに、「子どもが性に関心を持つのは自然だから」が26%。「なくすべきではない」とした理由の最多は「必要な知識は子どもによって違うから」で59%だった。
 包括的性教育の導入を支持したのは女性では68%だったのに対し、男性は59%、若年層(30代以下)では70%だったのに対し高年層(60代以上)では58%と差が出た。また、性教育を始める適切な時期は「小学校高学年」が52%、「中学生」が26%、「小学校低学年」は13%、「未就学児」は5%だった。