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大谷 本塁打王  「先輩」快挙に心弾む 岩手 小中時在籍チーム 恩師 「勝ちへの姿勢変わらぬ」


大谷 本塁打王  「先輩」快挙に心弾む 岩手 小中時在籍チーム 恩師 「勝ちへの姿勢変わらぬ」 「水沢リトルリーグ」の佐々木一夫監督(右) =1日、岩手県奥州市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が2日、日本選手初の本塁打王に輝いた。快挙に大谷が小学2年から所属した岩手県奥州市の硬式野球チーム「水沢リトルリーグ」の指導者や小学生らが「偉大な先輩」の活躍に心を弾ませた。 (1面に関連)
 大谷は小学2年から中学1年までチームに所属。当時コーチとして指導した佐々木一夫監督(59)は「力と力がぶつかりあう大リーグの舞台で本塁打王は本当にすごい。おめでとう」と祝福した。リトルリーグのグラウンドは、河川敷にあり大谷がホームラン性の打球を放つと、すぐにボールが川に入りなくなってしまったという。
 シーズン後半はけがに苦しみながらも、最後までチームの勝利に徹する姿を感じたといい、「中学1年で主将を務めた時から、その姿勢は変わらない。グラウンドに立つ姿を見られるだけで元気が出る。けがを治し、これからも長く野球を続けてほしい」とエールを送った。
 小学6年の田中駿主将(12)は「自分も姿勢を見習って、チームを強くできるよう頑張りたい」と背筋を伸ばした。小学5年の高橋幸大君(11)は「凡打での全力疾走やごみ拾いなどもしっかりやって本当に憧れです」と、目を輝かせていた。
 中学時代の同級生で、仙台市の会社員今野雄大さん(28)は「身近な友人が、偉業を成し遂げ本当にうれしい。野球に対して誠実な姿勢が中学から変わらず、チームのために身を粉にして全力プレーする姿に元気をもらった」と話した。
「水沢リトルリーグ」時代の大谷翔平=2007年(水沢リトルリーグ提供)
「水沢リトルリーグ」の佐々木一夫監督(右) =1日、岩手県奥州市