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「世界に誇れる」地元歓喜


「世界に誇れる」地元歓喜 大谷翔平の右手をかたどった像の前でポーズをとるファンの子ども=2日午前、岩手県奥州市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が日本選手初の本塁打王の快挙を達成した2日、地元の岩手県では「日本人初の快挙」と書かれた横断幕が掲げられ、市民らは「世界に誇れる活躍だ」と歓喜に沸いた。午前10時半、大谷の出身地奥州市の市役所では、エンゼルスの赤いユニホームTシャツを着た職員が横断幕をベランダから下ろした。同市の渡辺晃三さん(75)は「文句なしにすごい。けがからも絶対復帰してくれると信じています」と話した。

 盛岡市や奥州市では地元紙が号外を配布。JR盛岡駅前で受け取った二戸市の会社員田村静子さん(50)は「同郷として誇らしい。子どもたちの夢につながる」と笑顔だった。

 大谷の母校、花巻東高野球部で同級生としてプレーした一関市の会社員千葉峻太さん(28)は「翔平が全力で野球を楽しむ姿は多くの人に勇気と感動を与える」と活躍をたたえた。大谷が小学生時代に通った奥州市のスイミングスクールで指導した杉山尚督さん(51)は「水泳の経験が少しでも野球につながっていたらうれしい。来シーズンは今季を超える本塁打を打ってほしい」とエールを送った。
 岩手県の達増拓也知事は「前人未到の快挙。県民のみならず日本中に多くの感動と希望を届けた」とのコメントを出した。