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学校トイレ 洋式68%に 沖縄81% 「避難所」意識し交換


学校トイレ 洋式68%に 沖縄81% 「避難所」意識し交換 公立小中学校の洋式便器の割合
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 全国の公立小中学校のトイレにある洋式便器の割合は、9月1日時点で68・3%(約91万個)だったことが文部科学省の調査で分かった。前回2020年度調査から11・3ポイント増えた。和式からの交換が進んでおり、文科省担当者は「避難所にもなる学校で和式は使いづらいとの声があり、多くの自治体が置き換えに取り組んだ」と評価した。沖縄は81・5%(約1万5千個)が洋式便器だった。
 調査は、校舎や体育館などにある児童生徒が日常的に使うトイレが対象。初回調査の16年度に洋式便器の割合は43・3%で和式の方が多かったが、20年度に洋式57・0%となり、今回も増加傾向が続いた。
 都道府県別で洋式の割合が最も高いのは富山の86・5%だった。次いで東京82・2%、沖縄の順。低いのは山口47・2%、島根48・0%、佐賀52・4%などとなった。
 TOTOなどトイレ関連企業でつくる「学校のトイレ研究会」によると、家庭やさまざまな施設の便器が洋式なのに、子どもが長く過ごす学校に和式が設置されていると、排せつを我慢するといった悪影響が出るとも指摘される。