圧巻　大綱と14旗の旗頭　＜りっか秋の旅＞（２）沖縄　世界一の綱・那覇大綱挽

　東西200メートル、重さ40トンの世界一の大綱を「ハーイヤ」のかけ声で引き合う那覇大綱挽（おおづなひき）。那覇三大祭りの一つで、琉球王国時代の1450年ごろに始まったとされる。1935年を最後に途絶えたものの、71年に市制施行50周年記念事業として「10・10那覇空襲」の日に復活。９５年に「世界一の大きなわら綱」としてギネス認定された。今年は10月8日に開催される。

　綱を引くことで平和や商売繁盛、子孫繁栄などにつながるとされ、例年約28万人が参加するなど沖縄を代表する伝統行事として定着する。大綱挽の前には旗頭行列も実施される。那覇大綱挽保存会に登録される伝統旗頭は14旗あり、大綱と旗頭が並ぶ姿は圧巻だ。　（琉球新報・吉田健一）

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　【メモ】新型コロナの影響で今年は４年ぶりの通常開催。人数を制限した昨年は西と東の綱をカヌチ棒で結合する「綱寄せ」の作業中に西の綱が切れたため、綱を引く前に引き分けとなった。那覇大綱挽保存会、電話098（866）4845。

　◆100万人の平和コンサート（読谷村）　10月27日午後５時から読谷村運動広場で。「日本一人口が多い村最大の野外無料フェス」をテーマに開催。入場無料でかりゆし58や前川守賢、きいやま商店などが出演。読谷村企画政策課、電話098（982）9205。

　◆組踊「大城大軍（うふぐしくてーぐん）」（南城市）　11月12日午後７時から大城集落センター前特設ステージで。南城市大里大城区で10年に一度上演されるあだ討ちを主題とした組踊。雨天時は19日に延期。大城集落センター、電話098（946）8250。

　◆第44回金武町まつり（金武町）　10月14、15日に金武地区公園（きんタームランド）などで。14日は町内四つの区が灯籠（トゥール）を持ち寄って披露する。金武町総務課098（968）2111。