おはら祭は、鹿児島市の繁華街・天文館地区で開催される県内最大の祭りだ。今年は11月2、3日に4年ぶりに通常開催される。
江戸時代、鹿児島市原良(はらら)の武士が日向国安久(現・宮崎県都城市)陣中の武士の歌に歌詞を付け、民謡「小原良(おはら)節」として県内一円に広がったことが起源といわれる。祭りは1949年、市制60周年を記念し初めて開かれた。
踊り連約200組、1万5千人が、電車通りの約1480メートルを練り踊る。色とりどりの衣装をまとった華やかな踊り手は見ものだ。太鼓やマーチングのパフォーマンスなどもある。2日の夜まつりは午後6時50分、3日の本まつりは午前10時20分に開始予定。(南日本新聞報道部・中根壮太郎)
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【メモ】鹿児島中央駅から北東へ約1・5キロ。11月2日は午後6~9時、3日は午前9時半~午後4時に交通規制がある。おはら祭振興会事務局(鹿児島市観光振興課内)=099(216)1327。
◆弥五郎どん祭り(曽於(そお)市) 11月3日、大隅町岩川に鎮座する岩川八幡神社の例大祭。高さ4.85メートルの人形「弥五郎どん」が、神社を出て市街地を練り歩く。曽於市商工観光課=0986(76)8282。
◆妙円寺詣り(日置市) 10月21、22日、同市伊集院の徳重神社など。甲冑(かっちゅう)に身を包んだ200人以上の武者行列が街を練り歩く。日置市教育委員会スポーツ振興係=099(248)9434。
◆薩摩川内はんやまつり(薩摩川内市) 11月5日正午~午後4時、市中心部の国道3号。音楽隊や武者行列、約3千人の踊り連が練り歩く。薩摩川内はんやまつり実行委員会=0996(23)9889。