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<りっか秋の旅 沖縄・九州県紙合同企画>7■熊本・山都町 「通潤橋」 豪快な放水 間近で


<りっか秋の旅 沖縄・九州県紙合同企画>7■熊本・山都町 「通潤橋」 豪快な放水 間近で 通潤橋の豪快な放水。11月末まで週末を中心に1日1回、見ることができる=9月18日、山都町
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 山都町の「通潤橋(つうじゅんきょう)」は江戸末期に造られ、今も周辺の棚田を潤す石造水路橋だ。9月25日、文部科学省が国宝に指定した。橋の通水管にたまった土砂を吐き出す放水は迫力満点の水のアーチで、間近で見ることができる。
 1854年、水源に乏しい一帯の白糸台地に送水するため、惣庄屋(そうじょうや)の布田保之助の指揮で築造した。橋長78メートル、幅6・6メートル、高さ21・3メートルで、近世の石造アーチ橋では国内最大級。2016年の熊本地震などで被災したが、復旧工事を経て20年に放水を再開した。放水日は橋上を通行できる。
 町商工観光課は「秋は棚田も色づいている。周辺の景色とともに楽しんで」と話している。(熊本日日新聞山都支局・枝村美咲)
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 【メモ】11月末まで主に週末の午後1時に放水。町のホームページに日時を載せている。橋上見学は大人500円、小中学生200円。近くの物産館で観覧証を販売。町商工観光課(電話)0967(72)1115。 (おわり)
通潤橋の豪快な放水。11月末まで週末を中心に1日1回、見ることができる=9月18日、山都町
 ◆玉名大俵まつり俵ころがしレース(玉名市) 11月23日午前8時から、玉名市役所周辺で。重さ1トンの大俵を引き、タイムを競う。コメの集積地だった歴史に由来。市観光物産課=0968(73)2222。
 ◆神楽フェスティバル(阿蘇市) 10月7日午前9時半から、道の駅波野「神楽苑」で。国選択無形民俗文化財の中江岩戸神楽(同市)や島根、大分両県の団体が出演。同市観光課=0967(22)3174。
 ◆水俣ローズフェスタ・秋2023(水俣市) 10月28日~11月12日、エコパーク水俣バラ園で。約800種類5千株が色とりどりに咲き誇る。入園無料。市観光スポーツ戦略課=0966(61)1629。