プロ野球阪神タイガースが日本一になった1985年、熱狂したファンらがカーネル・サンダース人形を大阪市の繁華街・ミナミの道頓堀川に投げ入れた。その後、阪神の成績が長期間落ち込んだため「カーネルの呪い」ともうわさされた。38年ぶりとなる日本一が現実味を帯びる中、再びあの人形に注目が集まっている。
阪神がセ・リーグ優勝を決めた85年10月16日夜。優勝の立役者の一人ランディ・バース選手に似ているとして、道頓堀のファンらが「日本ケンタッキー・フライド・チキン」のカーネル人形を店先から担ぎ出し、胴上げの末に投げ落とした。その後、チームは低迷。2003年、05年にリーグ制覇を果たしたが、日本一には届かなかった。カーネル人形は09年に道頓堀川の工事の際に見つかり、引きあげられた。
同社によると、人形は傷みや老朽化が激しく一般公開は難しいことから、等身大パネルを16日に阪神甲子園店に設置して応援するという。同社担当者は「呪いとも言われたが、私たちにとっては生還を果たした幸運の象徴。カーネルも38年ぶりの日本一を期待しているはず」と語った。
日本KFC関西オフィスに保管されているカーネル・サンダース人形=4日、大阪市
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阪神活躍見詰める 「道頓堀カーネル」
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琉球新報朝刊
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