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最古のチャバネゴキブリ 3世紀、奈良・纒向遺跡から


最古のチャバネゴキブリ 3世紀、奈良・纒向遺跡から 見つかったチャバネゴキブリの「前胸背板」(初宿成彦氏提供)
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 邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で3世紀後半(古墳時代)の土器などが出土した穴からチャバネゴキブリの一部=写真=が見つかり、大阪市立自然史博物館と奈良女子大が11日発表した。チャバネゴキブリとしては世界最古。

 研究チームの初宿(しやけ)成彦・大阪市立自然史博物館外来研究員(昆虫学)によると、出土したのはゴキブリの「前胸背板」と呼ばれる部分。

 大阪府の池上曽根遺跡でも5世紀後半の土層からチャバネゴキブリの同じ部位が見つかっている。従来、チャバネゴキブリはアフリカ北東部が原産で、江戸時代末期に日本に入ってきたとする説もあったが、最近はアジア原産ではないかと考えられている。

(共同通信)