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21歳の6割「本読まず」/22年文科省調査/SNS、動画サイト普及一因か


21歳の6割「本読まず」/22年文科省調査/SNS、動画サイト普及一因か 歳の人がこの1カ月に読んだ書籍数
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 21歳の若者の6割は全く本を読まない―。文部科学省が13日に公表した2022年の「21世紀出生児縦断調査」でこんな結果が出た。同じ若者が小学生だった当時よりも読書量が大きく落ち込んでおり、交流サイト(SNS)や動画投稿サイトの普及が一因と指摘されている。文科省は「読書は人生の豊かさにつながる。図書館の整備などを通して読書の習慣付けを後押ししたい」とした。
 文科省は、01年に生まれた特定の子どもに毎年多岐にわたる質問をして変化を調べている。今回は約2万2千人分の回答を分析した。
 「この1カ月に読んだ紙の書籍(本)の数」との質問に「0冊」と答えたのは62.3%に上った。「1冊」19.7%、「2、3冊」12.3%、「4冊以上」5.8%だった。
 11年(10歳当時)の調査では、子どもの読書習慣を保護者に尋ねて「1カ月に0冊」は10.3%しかいなかった。
 22年調査で、「この1カ月に読んだ電子書籍(本)の数」を尋ねても「0冊」が78.1%を占めた。「紙の書籍(雑誌・漫画)」は「0冊」が51.9%だった。