体動かず…　運動会で父、転倒や負傷　オムロン調査　競技参加した１割が経験

　子どもの運動会の競技に参加した父親の約１割が転倒・負傷した経験があるとの調査結果を、オムロンヘルスケア（京都府向日市）が１７日までに明らかにした。理由は「想像していたほど体が動かなかった」が７０・０％で最多。競技はリレーが５５・７％と半数超を占めた。
　調査は９月、幼稚園や保育園、小学３年までの子どもがいる３０～５０代の父親で、運動会参加経験のある１０５６人にインターネットで実施。競技に出場したことがあると答えたのは５７・０％の６０２人。うち１１・６％が「転倒や負傷をしたことがある」と回答した。
　内容は複数回答で「大きなけがなし」５２・９％、「擦り傷や切り傷」５０・０％、「打撲」２８・６％、「肉離れ」２０・０％など。理由では「準備運動をしなかった」（４１・４％）、「張り切りすぎた」（３１・４％）との答えもあった。
　競技はリレーに次いで障害物競走２８・６％、徒競走２７・１％、綱引き２１・４％の順に多かった。状況については「だんだん疲れて足がもつれた」、「スタートダッシュで盛大に転んだ」などのエピソードが寄せられた。
　競技に参加した理由で最も多かったのは「家族が喜ぶ顔が見たい」（４９・０％）で、他に「学校や園の行事に積極的に参加したい」（３７・５％）、「子どもや配偶者にかっこいいところを見せたい」（２５・２％）などがあった。
　同社担当者は「新型コロナウイルス禍で運動不足になった人も多いと思う。準備運動をするだけでもけが防止に有効なので意識してほしい」と話している。