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ジャニーズ、社名変更 スマイル、所属グループも


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による性加害問題を受け、社名変更した「SMILE―U〓(スマイルアップ)」が17日付でスタートした。元トップによる性暴力で社会を揺るがした同社は今後、大規模な補償交渉に向き合うことになる。
 17日に日付が変わるとともに旧ジャニーズ事務所の公式サイトが切り替わり、「ジャニーズ」の言葉が消えた。グループ会社「ジャニーズ出版」が「ブライト・ノート・ミュージック」に社名変更するなど関連する会社や公式サイトも次々と名称が変わった。「関ジャニ∞」や「ジャニーズWEST」などの所属グループ名も順次変更される。
 所属タレントのマネジメントなどを担う新会社の社名の公募も同日、ファンクラブの会員向けサイトで開始。公募は31日までで、旧ジャニーズ事務所は「希望者全員が新会社に移籍し、新しい活躍の場を提供できるよう準備を進めている」としている。
 関連する各業界も対応に追われた。CD・DVD販売大手「タワーレコード」の広報部によると、全国の各店舗とオンラインショップでは17日から、旧社名を示す「ジャニーズ」の表記を撤去、削除した。今後、新会社名が決まるまで「J―Pop」のジャンルとして取り扱うという。
 旧ジャニーズ事務所は今年9月に開いた記者会見で、喜多川氏の名前を冠した社名を使い続けるとしたが、所属タレントを広告に起用していた企業などから批判が高まり方針を転換。今月2日の記者会見で東山紀之社長が社名変更を発表した。被害者救済や補償に特化し、対応を終えた後に廃業する。