沖縄調理師専門学校(友利伸次校長)は19日、北海道産昆布の魅力を伝える特別講義を那覇市久米の同校で開催した。北海道漁業協同組合連合会の田村望美さんを講師に招いた。約50人の学生が参加した。
講義では北前船の「昆布ロード」について紹介。沖縄では採れない昆布が琉球料理によく使われ、丸ごと食べる習慣がある背景には、野菜として昆布が入ってきたことがあると紹介した。
昆布の消費量が全国トップレベルと思われがちな沖縄だが、2022年の1世帯当たりの年間購入数量は全国15位となっていることも紹介。田村さんは「洋食文化の普及とともに、和食の機会が減少しているのではないか」と解説した。
今回の講義に合わせ、北海道産の利尻昆布や真昆布、長昆布など5種類の昆布が用意された。学生らは試食をしながら、においや感触を比べていた。
実食講義では、だしを取った昆布を具材にしたラザニアと、北海道の郷土料理でタラを使った三平汁を試食した。 (渡真利優人)
北海道産昆布を比較する学生=19日、那覇市久米の沖縄調理師専門学校
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昆布の魅力知って 沖縄調理師専門学校で特別講義
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琉球新報朝刊
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