強毒を持つ南米原産のヒアリをにおいで見つけ「お座り」の姿勢で知らせる台湾の探知犬2匹が22日、茨城県つくば市の国立環境研究所で披露された。増加傾向にあるヒアリの定着を防ごうと環境省が導入を検討している。日本滞在中の実証試験結果を踏まえ、判断する。
2匹は、台湾でヒアリ駆除に当たるビーグル犬のカビとフェイフェイ。いずれも9歳の雌だ。日本国内でも地中のヒアリを発見できる唯一の手法として、探知犬への期待が高まっている。
22日のデモンストレーションでは、地面に並ぶ複数の容器を嗅ぎ、ヒアリの死骸が入ったものの前ですぐに座った。草むらの穴に埋めた容器を探す場面でも、一度は通り過ぎてしまうなど苦労しつつも見事に嗅ぎ当てた。
既に実施した実証試験では、国内の港湾や緑地で事前に仕込んだ死骸を発見したという。環境省外来生物対策室の松本英昭室長は「騒音が大きい物流の現場でも一定程度の成果がみられた」と記者団に語った。
ヒアリは攻撃性が高く、刺されると強いアレルギー反応で死に至ることもある。
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ヒアリ発見! お座りで報告 台湾の探知犬、茨城で披露
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琉球新報朝刊
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