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元寇の沈没船3隻目か 長崎県沖 18メートル海底で発見


元寇の沈没船3隻目か 長崎県沖 18メートル海底で発見 長崎・鷹島神崎遺跡、元寇船の発掘場所
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 長崎県松浦市教育委員会は23日、同市・鷹島沖の海底で鎌倉時代の元寇(げんこう)の沈没船の一部とみられる木製の構造物を見つけたと発表した。今月14日から調査していた。沖合約150メートル、水深約18メートルの海底を1メートル程度掘った場所に埋まっていて、2011、14年に続く3隻目の発見となる見通し。同市は、24年度も発掘を続ける方向で検討している。
 市教委は、構造物が船体を形作る「外板材」や内部を仕切る「隔壁」の可能性があるとみて、調べている。詳しい大きさは不明という。周辺では同時に、13世紀後半から14世紀前半の中国製陶磁器とみられるつぼや皿も見つかった。調査は14~23日、南北約4メートル、東西約7メートルの範囲で発掘や測量を行うなどした。
長崎県松浦市の鷹島沖の海底から出土した、元寇の沈没船の一部とみられる構造物=20日(同市教育委員会提供)