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旧中頭病院、来月開院 敬愛会改装 初のスマートベッドも


旧中頭病院、来月開院 敬愛会改装 初のスマートベッドも 「スマートベッドシステム」を県内で初めて導入したなかがみ西病院の病棟=25日、沖縄市知花
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 【沖縄】社会医療法人敬愛会(宮里善次理事長)は沖縄市知花の旧中頭病院をリノベーションし、「なかがみ西病院」を12月1日に開院する。中部医療圏の急性期病床利用率は恒常的に100%を超え、全国でも突出した逼迫(ひっぱく)状態となっている。急性期治療を終えても転院先が見付からず、入院を伴う回復期相当の患者は2割を超えるとされる中、地域包括ケア病棟として94床を整備した。県の病床整備計画に基づく病床追加。これにより「急性期病院を終えた患者を積極的に受け入れ、急性期病床の逼迫解消を目指す」としている。

 県内で初めて「スマートベッドシステム」も導入した。患者の睡眠状態、体温や血圧などの情報も計測機器から直接端末に記録する。手作業によるデータの誤記録を防げるほか、事務作業を削減し、専門業務に集中できるとしている。

 リハビリスペースはリノベによるコスト削減により基準面積よりも大幅に増やし、家族が見守れる空間なども設けた。

 25日に内覧会を開いた。岡本健太事務部長は「医療も人手不足が問題となっている。最新技術も活用し、医療の質の確保と向上、スタッフの働く環境改善にもつなげたい」と説明した。

 (島袋良太)