停電の時も人工呼吸器を使い続けられるようにと、米国福祉事業協会(AWWA)から贈られた蓄電池の引き渡し式が3日、那覇市牧志のNPO法人アンビシャスで開かれた。
AWWAは在沖米軍の基地内にある七つのボランティア団体で構成。昨年の台風6号で人工呼吸器を使う人たちが陥った窮状を知り、200万円を同法人に寄付した。
同法人は蓄電池33台を購入。台風などの際、対応しやすいように県内5カ所の障がい者支援団体などにも配置し、無料で貸し出すことにした。
この日までに、医療的ケアが必要な子どもを支援する沖縄市のToiToi(トイトイ)と、那覇市のKukuru(くくる)に各9台、名護市の児童発達支援センターパステルに4台を置くことが決まった。引き渡し式で、トイトイの比嘉珠美代表は「国境を越えた支援を幸せに思う。蓄電池を必要な人に橋渡ししたい」と感謝した。貸し出し希望は各団体で受け付ける。
(宮沢之祐)