石垣市出身でプロ野球西武の平良海馬さんの野球教室が3日、石垣市営球場であった。八重山の少年野球8チームから約70人の子どもたちが参加し、平良さんと1打席勝負をしたり、ノックを受けたりなどして新年のスタートを切った。平良さんが投げる球に子どもたちは「速い」「伸びがすごい」と目を丸くした。平良さんは技術よりもまずは「野球を楽しむことが大切」だと伝えた。
野球教室は八重山地区学童野球指導者会が主催した。昨年に続き2回目。ウオーミングアップやキャッチボールをした後、平良さんが投手、各チームの代表が打者を務め、真剣勝負を繰り広げた。子どもたちの鋭いスイングに平良さんは時折、変化球を交え球場は笑いに包まれた。
見事ランニングホームランを放った「少年オリオンズ」の仲田己(こ)太朗(たろう)さん(12)は「雰囲気や球の伸びがすごかった。自分が投手をする時のモチベーションにしたい」と島のヒーローの姿勢や技術を吸収した様子。右前打を放った「少年スネーク」の豊見本用聖さん(11)は「詰まったけどいい所に落ちてうれしかった。将来は平良選手と一緒にプレーしたい」と同じ舞台に立つ思いをたぎらせた。
平良さんは報道陣の取材に「僕の子どもの時よりうまい。子どもたちから元気をもらえる」と笑みを浮かべた。将来的なメジャー挑戦を視野に今季の目標として「奪三振王」を掲げた。
(照屋大哲)