那覇市文化協会(崎山律子会長)はこのほど、沖縄の黄金言葉を厳選した日めくりカレンダー「くがにくとぅば暦(くゆみ)」を2千部発行した。4日から、那覇市銘苅のなは市民協働プラザ3階の同協会で購入できる。
同協会うちなーぐち部会の名嘉山秀信会長、宮良信詳さん、安良城米子さんが中心となり、約1年かけて制作した。百近い黄金言葉から「うちなーの精神を表す」31点を厳選。舞台芸術を手掛ける新城喜一さんが描いた戦前の那覇の原風景のイラストと共に収めた。
暦は1日目が「命どぅ宝」で始まる。読み仮名は本島中南部のうちなーぐちの原則にのっとり表記し、シンプルで分かりやすい日本語訳も添えた。
12月29日に那覇市の琉球新報社を訪れた名嘉山さんらは「沖縄の生活の中で生み出されたくがにくとぅばを、次の世代に伝えたい。家庭に1冊置いて毎月めくり、音読して意味や発音を身に付けてほしい」と語った。
1部千円(税込み)。販売・問い合わせ対応は4日以降の平日のみで、電話098(861)1909(同協会)。
(岩切美穂)