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子ども食堂が弁当「健康に」 南風原山川 栄養士ら開設、月1回


子ども食堂が弁当「健康に」 南風原山川 栄養士ら開設、月1回 月1回の手作り弁当「まごやさ弁当」の提供が始まった「山川子ども食堂」=4日、南風原町の山川公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 【南風原】南風原町山川在住の管理栄養士・平良麻奈美さんらが中心となり、月に1回手作りの弁当を提供する子ども食堂「山川子ども食堂」が4日、同町の山川公民館で始まった。山川の小学1年から6年生が対象で、この日は約30食分のお弁当「まごやさ弁当」を用意した。弁当を受け取った子どもたちは「おいしそう」と目を輝かせた。取り組みを支援する南風原町社会福祉協議会によると、町内での子ども食堂の開設は3件目。

 「まごやさ弁当」は健康的な食生活に役立つ食材「まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも、こめ」の頭文字、「まごわやさしいこ」が表す食材を使用。この日は、トマト煮込みハンバーグや、ひじきの煮物、にんじんしりしり、オクラのごまあえ、マッシュポテトなどのおかずが詰められた。

 山川子ども食堂は、お弁当を持ち帰って食べてもらうことで、家族と一緒に食育の大切さを考えてもらう機会になってもらいたいとの思いで開設した。平良さんは「バランスの整った食事を日頃から意識することで健康につながるということを知ってもらいたい。食の大切さに気づく機会になってもらいたい」と話した。弁当は1個100円。

 子ども5人と子ども食堂を訪れた比嘉健多さん(40)は「山川子ども食堂が、また一つ憩いの場になる。コミュニティーが増えて笑顔があふれる地域になってほしい」と話した。娘の愛里紗さん=翔南小4年=は「にんじんしりしりがおいしそう。また来たい」と話した。

 (田中芳)