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オスプレイまた不具合 石垣に緊急着陸 滑走路一時閉鎖


オスプレイまた不具合 石垣に緊急着陸 滑走路一時閉鎖 新石垣空港に緊急着陸したMVH22オスプレイ。周囲には民間機が行き交う=14日午後5時5分ごろ、石垣市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 14日午後、石垣市の新石垣空港と鹿児島県の奄美大島に米海兵隊普天間飛行場所属のMV22オスプレイが相次いで緊急着陸した。沖縄県空港課によると、新石垣空港には午後3時4分に2機が着陸した。着陸前、管制に「1機が不具合を起こしている」と連絡が入った。不具合の箇所は不明で、米軍関係者が1機のエンジン付近に集まって作業する様子が確認された。午後7時半ごろに1機が離陸したが、不具合があったとみられる1機は空港に残っている。 (1面に関連)
 新石垣空港は一時的に滑走路が閉鎖されたが、民間機の運航に影響はなかった。緊急着陸後、検疫の担当者が空港へ向かったといい、機体は海外から飛行してきた可能性がある。
 新石垣空港には、2017年9月、22年3月にも普天間飛行場所属のオスプレイが緊急着陸している。
 鹿児島県によると、奄美空港には午後2時すぎ、オスプレイ2機が着陸。事前の空港使用届はなかった。うち1機が午後2時56分に離陸した。
 キャンプ瑞慶覧に指令部を置く第1海兵航空団は、取材に対し2件ともコックピットに注意喚起の表示があったとして「航空機整備チームがトラブルシューティング(解決)を行っている。必要な整備が完了次第、全機が普天間飛行場に戻る」としたが、戻る時期は明示しなかった。
 沖縄防衛局は関係自治体に情報提供を行うとともに、現場に職員を派遣した。 (沖田有吾、知念征尚
新石垣空港に緊急着陸したMVH22オスプレイ。周囲には民間機が行き交う=14日午後5時5分ごろ、石垣市