【東京】東京県人会の最高顧問を務める川平朝清さん(96)のカジマヤー祝い(東京県人会実行委員会主催)が18日、都内のホテルニューオータニであった。戦後の放送ジャーナリズムやアカデミズムに貢献した川平さんは「余生というより、私にとっては与えられた生命。『与生』をしっかり十分に生きていきたい」と話した。
川平さんは1927年8月に生まれた。沖縄放送協会(NHK沖縄放送局の前身)会長や東京県人会会長、昭和女子大学教授などを歴任した。この日の実行委員長を務めた、仲松健雄東京県人会長は「ジャーナリスト、教育者としての大きな実績に敬意を表するとともに、長寿を祝いたい」とあいさつした。会場には約500人が集まり、川平さんの長寿を祝うとともにあやかった。
川平さんは現在、オキナワグラフで「ツルとワンダリー 川平朝清の母とその妻」と題し自伝を連載中。「母や妻に支えられた。妻は本当にいい3人の子どもたちを生んでくれた」と感謝。これまでを振り返って「波瀾(はらん)万丈の人生だったが、二十歳そこそこの私に何ができるかを考えさせてくれた両親と沖縄には感謝している」と語った。
(斎藤学)