安里・大道・松川島ぐるみの会が那覇市の安里十字路で実施しているスタンディングが、19日で300回目を迎えた。参加者らは玉城デニー知事が国連で辺野古新基地反対を訴えたことを「平和への一歩」と評価し、運動継続に意欲を高めた。
スタンディングは新基地建設反対を訴えようと2016年9月に始まった。毎週月曜午前8時から30分間行っている。今回は約40人が参加した。
同会世話人の宮城光也さん(68)は、スタンディングを応援する人が増えてきた実感があるといい「政府の沖縄に対する態度に、県民は憤りの気持ちがある。わったーや負きらん(私たちは負けない)という意気込みで今後も立ち続けたい」と話した。
スタンディングに参加した沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は、玉城知事の国連スピーチを受けて「私たちが理解を求める相手は、これからは国際社会となる。知事の行動は、軍事力に頼らない、平和な社会の実現のための一歩となるだろう」と期待した。
オール沖縄那覇の会事務局の上原快佐県議も「国際社会に沖縄の現状を訴えることは、沖縄を再び戦場にしないことにつながる」と、知事のスピーチを評価した。
第1回のスタンディングから参加し続けている真栄里勝枝さん(78)は「社会が間違った方向に進んでいる時には、声を上げないといけない」と語った。
(玉寄光太)