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沖縄戦の実相学び合う場に ハワイ開催のひめゆり特別展を報告


沖縄戦の実相学び合う場に ハワイ開催のひめゆり特別展を報告 特別展「ひめゆりとハワイ」の報告を聞く参加者ら=19日、糸満市伊原のひめゆり平和祈念資料館
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 【糸満】ひめゆり平和研究所が2、3日に米ハワイ・ホノルルで開催した特別展「ひめゆりとハワイ」の報告会が19日、糸満市のひめゆり平和祈念資料館であった。展示会場の様子や来場者の声などを紹介した。

 「沖縄戦・ひめゆり学徒隊の歴史を海外に伝える展示プロジェクト」は、2019年から県と県文化振興会の支援を受けてスタートした。海外発信の第一歩となった今回の特別展は、ハワイコンベンションセンターで開催された「オキナワン・フェスティバル」に合わせて実施され、約700人が来場した。

 展示担当者の狩俣英美さん(32)は、計80件のアンケートで9割以上が「非常によかった」と回答し、好評だったと報告した。アンケートに寄せられた「兵士の視点でしか(太平洋戦争を)知らなかった」という声を紹介し、「沖縄戦の実相を知ってもらい、過去の出来事をいろいろな視点から学び合う機会になった」と話した。

 特別展は、カポレイにあるハワイ大学西オアフ校図書館に会場を移し、24年1月まで開催する。1月中旬にはワークショップを予定。2月以降も継続して展示できるよう調整中だという。
 (上江洲仁美)