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コンスタントグロウ観客賞 障がい者音楽イベント 謝花さん「うれしい」


コンスタントグロウ観客賞 障がい者音楽イベント 謝花さん「うれしい」 観客賞を受賞したコンスタントグロウのメンバーと謝花勇武さん(前列左)=23日、都内の東京国際フォーラム
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 【東京】障がいのある音楽家による国内最大級の音楽イベント「ゴールドコンサート」のチャンピオンシップが23日、都内の東京国際フォーラムであった。県内からは車いすシンガー謝花勇武(いさむ)さん率いるバンド「コンスタントグロウ」が出場。会場やオンライン投票で選ばれる観客賞に輝いた。上位4賞は逃したが、謝花さんは「めっちゃうれしい」と感謝した。

 障がい者の国際舞台芸術コンクールとして今年20周年を迎えたコンサートは過去の12回から18回大会(11回と19回は該当なし)でグランプリを受賞した8組が出場した。歴代の覇者が出場する大会だけあって高レベルの争い。コンスタントグロウは、謝花さんが作詞作曲した代表曲「さくらはまだか」を歌い上げ観衆の胸に響かせた。

 今年で活動10年になる謝花さんは全身の筋肉が徐々に衰えていく脊髄性筋萎縮症だ。「チャンピオンのチャンピオンを目指す」と目標を設定していただけに、大会後は「正直、悔しい」と無念さも。それでも前向き思考で今後の目標を「紅白歌合戦に車いすで出場する」ときっぱり。

 この日の大会に臨んだギターの田中茂徳さん、ピアノのEyokoさん、ベースのタケノリアズアライアンスさん、ドラムのタクミさんらと共に喜びを分かち合った。

 グランドチャンピオンには宮城県の笙YUUさんが輝いた。 (斎藤学)