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「反対の民意 第一に」 辺野古ゲート前 抗議市民ら訴え


「反対の民意 第一に」 辺野古ゲート前 抗議市民ら訴え 新基地建設反対を訴え、米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込んで抗議活動する市民ら=27日、名護市辺野古
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 【辺野古問題取材班】玉城デニー知事が国交相の勧告期限内の承認が困難であると表明した27日、名護市の米軍キャンプ・シュワブゲート前では市民ら約40人が集まり、抗議活動を続けた。土砂を搬入するダンプカーの前に座り込み、シュプレヒコールを上げた。
 知事の判断に対し、集まった市民からは肯定的な意見が相次いだ。具志ムツミさん(73)=那覇市=は「安心した。県民投票で示された新基地建設反対の民意を第一に、今後も承認しないでほしい」と明るい声で話した。
 基地・原発・憲法を考えるネットワークの小林嘉則さん(81)=八重瀬町=は「承認をするかしないか以前に、国は裁判で考えを示しておらず、知事は承認のしようがない」と納得した。
 抗議活動には県外からも参加者が集まった。陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場の米軍訓練を監視してきた「ローカルネット大分・日出生台」の鯨津(ときつ)憲司さん(72)は「玉城知事には沖縄の民意を最大限尊重して反対の姿勢を貫いてほしい」と求めた。
新基地建設反対を訴え、米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込んで抗議活動する市民ら=27日、名護市辺野古