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島ぐるみ会議が 土砂搬出に抗議 県北部土木事務所に


島ぐるみ会議が 土砂搬出に抗議 県北部土木事務所に 抗議活動した本部町島ぐるみ会議のメンバーら=28日、名護市の北部合同庁舎
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 【北部】名護市辺野古の新基地建設で、土砂搬出のため本部港塩川地区に設置されたベルトコンベヤーについて、本部町島ぐるみ会議のメンバーらは28日、名護市の県北部土木事務所を訪れ、ベルトコンベヤーの業者の使用を許可しないよう抗議した。メンバー15人ほどが参加した。
 防衛局が大浦湾側の埋め立て用土砂を辺野古側の埋め立て地に仮置きする計画を巡って、8月に県が同局に辺野古側の埋め立てに必要な量を超える土砂の搬入をしないよう求める行政指導をしたにも関わらず、土砂搬出を加速させるベルトコンベヤーをいまだに使用していることを批判した。
 同会議のメンバーらが名護市の安和桟橋や本部港塩川地区で確認している埋め立て用土砂搬入トラックの台数から、搬出された土砂量を試算したところ、今年7月中旬時点で、辺野古側を埋め立てるのに必要な約319万立方メートルの土砂をすでに搬出しているという。
 抗議に参加した同会議の原田みき子さん(74)は「私たちができる精いっぱいのことをしても、北部土木事務所は塩川で警告看板を立てたりする。不誠実な対応だ」と憤った。 (金城大樹)
抗議活動した本部町島ぐるみ会議のメンバーら=28日、名護市の北部合同庁舎